令和3年度園内研究

令和3年度の園内研究では、「動植物との関わりを通して、わくわくするこどもを育てる

                       ~好奇心や探求心を育むための教師の援助~」

 をテーマとし、自然豊かで栽培や飼育活動の盛んな本園の特色を生かし、幼児の好奇心や探求心を育みたいという願いをもち、園内の環境や教師の援助について探っています。

また、今年度は、江東区の教育課題研究として「就学前教育スタンダードと小学校・義務教育学校前期課程への接続を意識した保育の推進」と題し、就学前スタンダードや小学校教育とのつながりについても探っているところです。

 

例えば・・・

園内では、年中組も年長組もたくさんのダンゴムシを見つけています。

 年中組では、ダンゴムシとの出会いを楽しんでほしい、親しみをもって関わってほしいという願いから

   ○ダンゴムシが集まりやすいプランターを園庭にたくさん用意してみよう!

   ○一人一人が自分のダンゴムシだと思えるよう自分のマークのついたケースを用意しよう!

 と、環境を用意しました。

   

教師も一緒にダンゴムシを見つけたり、ダンゴムシを見つけた子の嬉しさに共感しながら親しみがもてるように援助しています。そのことで、初めはダンゴムシを触るのが怖かった子も今では、親しみをもって触ったり、様子を見たりしています。

 

 年長組では、同じようにダンゴムシを見つけても楽しみ方や興味のもち方が違っています。ダンゴムシを見つけた時、ダンゴムシは、何を食べるのだろう?どんな場所にいるのだろう?飼うためには、どのような場所を用意してお世話したらいいのだろう?という思いをもちます。

 

年長組では、自分が疑問に思ったことを自分で調べてほしい、自分なりに考えたり、試したりしてほしい、自分の気付いたことや分かったことを友達と共有してほしい という願いから

  

      ○自分で調べることができるように内容の分かりやすい図鑑を用意してみよう!

  ○調べたいことに合わせて用具(飼育ケース、餌、虫めがね など)を準備しよう!

  ○自分の調べたことを言葉で表したり、文字にしたりできるように発見カードを用意しよう!

   それを集まったときに友達に知らせる機会を作ろう!

と、考え環境や場を用意しました。

  ダンゴムシは何を食べるのだろう?という疑問から図鑑を調べると、ダンゴムシが食べるもの、食べないものが載っていました。それをもとに、自分たちでも実際に餌をあげて、食べるかどうか調べてみることにしました。

その結果がこの表です。

            

   

そして、同じ図鑑にダンゴムシが食べたものと同じ色のウンチをすると書いてありました。そこで、そのことについても調べてみることに!

 結果は、

          

    

    このこと以外にもダンゴムシの迷路を作ったらどうなるのだろう?ダンゴムシは何色が好きなのだろう?

 と疑問に思ったことを自分たちで調べる経験を積み重ねています。

その中で、教師はこどもたちから調べてみたいという気持ちを引き出せるような声がけをしたり、一緒に調べながら分かったことや発見したことに共感したりして援助しています。ぱんだ組では、虫について調べるコーナーを「ぱんだ組実験室」と命名し、みんなで分かったことを書いたり、知らせたりしています。共通の場があることで、今まで興味をもっていなかった子も少しずつ興味をもつようになってきています。

     

 このように、同じダンゴムシを見つけても、年中組と年長組とでは関わり方が違っています。育ちに合わせた環境や援助をすることで、幼児の好奇心や探求心が育まれると考えています。

 

 そして、この学びが小学校ではどのような姿につながっていくのでしょうか?

 今後、1年生の生活科の授業を見学して、小学校の学びにどのようにつなげていくのかということについて考えていく予定です。

 

 

 

 

  

 

 

更新日:2021年06月24日 15:05:41